介護の継続には休息をとることが大切です
「介護に疲れて、ちょっと休みたい」と思ったことはありませんか?介護を続けていくうえで、時には介護者の休息も重要なことです。
「レスパイトケア」は、介護者が休息をとって、負担を軽減することで、介護疲れや共倒れを防ぎ、介護の継続を可能にすることを目指しています。
介護に従事していると、自分の時間はなかなかとれず、身体面だけでなく精神面の負担も増え、慢性的な疲労や不調を感じることも少なくありません。こうした介護者の心身の疲労を軽減するのが、レスパイトケアの役割です。
レスパイト入院とは
「レスパイト(respite)」とは、「一時休止」「息抜き」「休息」という意味があります。
「レスパイト入院」は、医療管理が必要な方が在宅で療養されている状況において、介護・介助を担当するご家族などが病気、出産、冠婚葬祭などの理由により介護・介助が一時的に難しくなった際や、介護者が身体的・精神的な疲労を抱えて一時的な休息が必要な場合に活用できる「在宅医療を支えるための入院」という制度です。
このような方が対象です
当院でのお受けしている対象者は、介護保険によるショートステイの利用が難しく、医療的な管理が必要な方々となります。以下のような状況に該当される方々が対象となります。
- ご自身だけで歩行や排泄が困難な方
- 胃瘻や腸瘻など、経管栄養または静脈栄養を必要とする方(口からの摂食ができない方)
- 人工呼吸器を使用している方
- 気管切開を受けられた方
など
上記のような治療に関わる処置が必要な方々は短期入院が可能です。
ご利用例
- 介護疲れのため一時的に休息したい
- 冠婚葬祭などの理由で、家を留守にしないといけない
- 介護者自身が通院や入院で一時的に介護が難しい
- 出産を控えている
など
通常、1週間から2週間程度が目安ですが、各ご家庭の事情に合わせて期間についてもご相談に応じます。
ご利用上の注意点
- 入院期間は原則として1回につき最長14日以内となります。
- 受け入れは予約制となっており、緊急のご相談には対応できない場合があります。
- お部屋や入院期間については、病棟の稼働状況により、ご希望に沿えない場合がございます。
- 通常使用されている医療器具(定期的な内服薬やストーマなど)は、入院期間分をお持ちください。
- 他の医療施設への受診が予定されている期間は、入院をご利用いただけない場合があります。
- 治療を目的とする入院ではないため、入院前には検査や処置は行いません(緊急の場合は医師の判断により実施されることがあります)。
ご利用の流れ
1.お問い合わせ
患者様・ご家族の方
かかりつけ医・訪問看護ステーション・ケアプラン事業所(ケアマネージャー)にご相談ください。
医療機関・訪問看護ステーション・ケアマネージャーの方
当院の「地域医療連携室」にお問い合わせください。
TEL | 03-3881-2221 |
---|
2.お申し込み
「レスパイト入院申込書」と「診療情報提供書」をFAXにてお送りください。
FAX | 03-3881-2416 |
---|
3.回答
院内で確認の上、3日以内にお申し込み者へご回答いたします。
4.入院日の調整
入院が決まりましたら、入院期間についてご相談させていただきます。
ご利用料金について
負担金額(3割負担の場合)
3割負担の方であれば、目安は1泊5,000円前後となります。
- 988点/日×負担割合 + 460/食×回数
- 負担割合により金額が異なることがあります
- 日数により金額が異なることがあります
- 診療報酬改正に伴い金額が変更になる可能性があります