内視鏡検査・健診専用予約ダイヤル 03-5284-8230

病院ブログ

腎不全の症状は?透析治療をしないと余命はどうなる?

local_offer透析

腎不全は適切な治療を受けずに放置してしまうと、徐々に進行し最終的には腎機能が完全に機能しなくなったり心血管疾患を引き起こすなど、生死に関わるリスクが高くなる疾患です。

この記事では、腎不全の症状と腎不全に対して透析を行わなかった場合、余命にどのような影響があるのか詳しく解説します。最後まで読んでいただくと、腎不全について理解が深まり、透析治療の必要性を理解いただけます。

腎不全、透析治療で病院をお探しの場合は、「井口病院」へお越しください。当院は北千住駅から徒歩3分の好立地に位置し、通院に便利な病院です。足立区以外の埼玉や千葉方面からも患者様にご来院いただいております。

当院は、透析患者様に起こり得るさまざまな不調や疾患に対処できるよう、体制を整えており、維持血液透析だけではなく、緊急透析や各種血液浄化療法も行っています。安心して検査、治療を受けられますので、お気軽に当院をご利用ください。

腎不全とは

腎臓には体の水分を調節したり老廃物を尿として排出する機能があります。ところが腎炎などの病気で血液をろ過する腎臓の機能がおちると、老廃物を十分に排出できなくなります。この結果、体内に不必要なものや体にとって有害なものがたまってきてしまいます。

腎臓の構造

腎臓は腰椎の左右に1個ずつある約10cmの臓器です。その中には、糸球体と尿細管でできたネフロンと呼ばれる構造がそれぞれ100万個存在しています。

糸球体とは、腎臓に血液を送る動脈が徐々に細くなった先にある毛細血管の球形の塊です。そこでは血液をろ過して尿をつくります。糸球体でできた尿は尿細管を通るのですが、その通り道では体内に必要な物質を再吸収し、不要な物質を血液から尿に捨てる役割を果たしています。こうして合計200万個のネフロンからできた尿は膀胱へ流れていきます。

このような構造でできている腎臓は、血管や糸球体、尿細管などのどこかが障害を受けることで病気になってしまいます。

腎臓の機能

腎臓は老廃物や余分な水分、塩分などを尿として排泄することで、体の中の水分量やナトリウム、カリウムといったイオンバランスを適正に保ったり、血液の酸性、アルカリ性を調節したり、体内を常に最適な環境にする機能があります。

また、骨を強くするビタミンDというホルモンを分泌させて、カルシウムやリンの吸収や排泄を調整し骨を丈夫にしてくれたり、赤血球をつくるホルモン(エリスロポエチン)や血圧を調整するホルモン(レニン)などを分泌して体の中の塩分や水分量を調節し、血圧をコントロールする働きもあります。

体内に水分が不足すると、腎臓はなるべく体内の水分を減らさないように尿の量を減らし、体液量を適切に保つ働きをします。平均すると大人1人が1日当たり1.5リットルの尿を出していますが、水分の摂取量や汗の量などに応じて、腎臓は細やかに調節してくれます。

いつもよりトイレの回数が少ないのは、水分量が足りないという腎臓からのメッセージなのです。

腎臓の働きは、以下の通りです。

  1. 老廃物や余分な水分をろ過して排泄する
  2. 体内の水分量やイオンバランスを調節する
  3. 血圧を適正にコントロールする
  4. 血液をつくるホルモンを分泌して赤血球をつくる
  5. ビタミンDを活性化させて骨を丈夫にする

腎不全ってどんな病気?

腎機能の低下が進行すると、血液をろ過する糸球体の網の目が詰まってしまうと腎臓の機能が落ち、体内から老廃物が十分に排泄できなくなります。この状態を慢性腎不全といいます。 慢性腎不全が進行すると末期腎不全になり、人工透析や腎臓移植を受けなければならなくなります。具体的には、正常な時と比べて腎臓の働きが30%以下になったら腎不全となります。

腎不全は経路によって急性腎不全と慢性腎不全の二つに分けられます。急性腎不全は数日から数週間でなり、慢性腎不全は数年以上かけてゆっくりとなります。

急性腎不全は治療によって改善する可能性がありますが、慢性腎不全の場合、治療による改善は現代の医学では難しいのが現状です。

腎不全になると、食事の内容や水分などを制限しなければなりません。さらに腎臓の機能が低下すると、腎臓の働きを代替する治療(人工透析や腎臓移植)を受けることになります。

腎不全の原因

慢性腎不全はさまざまな疾患が原因となりますが、最も多いのは糖尿病腎症で、次に多いのは慢性糸球体腎炎、腎硬化症です。

 

腎不全の症状

慢性腎不全は、腎臓の機能によって5段階のステージ(病期)に分けられ、そのステージに応じて診療計画が立てられます。ステージごとの症状、治療方法について詳しく説明します。

ステージ第1期、第2期 早期発見で回復の余地あり

ステージ第1期は、「腎障害はあるが腎臓の働きは正常の状態」、ステージ第2期は「軽度の機能障害がある状態」で、自覚症状はほとんどないため健康診断などで発見されることが多い段階です。この段階では回復の余地があることから、原因となる病気を調べ、きちんと治療を始めることが非常に重要です。

治療は、危険因子を減らす健康管理が基本となります。危険因子とは、糖尿病、脂質代謝異常、高血圧、肥満、喫煙などであり、食事療法、特にエネルギー制限と塩分制限が重要になってきます。たんぱく尿が多い場合(目安は0.5g/日)は、タンパク質の摂取制限も必要です。

食事療法だけで改善しない場合は、薬物療法が行われ、血圧管理のための薬、脂質管理のための薬、糖尿病管理のための薬などが処方されます。

ステージ第3期 専門医による本格的治療が必要

ステージ第3期は、「腎臓の機能が健康時に比べ半分近く低下している状態」です。むくみや尿の異常、疲れやすいといった自覚症状も現れ始めます。ここからは、腎臓専門医の治療が必要となります。

治療の柱は、原因疾患の治療と食事療法を含めた生活習慣の改善に加え、各種薬物治療を行います。

透析療法が必要な末期腎不全に至らないためにこの段階で治療を徹底し、進行を食い止め、改善の方向へ導くことが大切です。

ステージ第4期 現状維持が治療目標

ステージ第4期は、「腎臓の機能は約30%以下にまで低下しており、機能を回復させることができない状態」と考えられます。むくみ、尿の減少、高血圧、貧血などさまざまな症状も現れてきます。この段階になると腎機能の回復は難しいため、治療の目的は現状を維持し、透析治療開始を遅らせることです。

尿毒症の出現や脳・心血管疾患の合併症に注意を払いながら、より厳しい食事療法、生活習慣の改善、薬物治療が必要となります。尿毒症では、老廃物が体内にたまりやすくなっているせいで頭痛、食欲不振、嘔吐、不眠などの症状が現れ、放置しておくと死に至る危険性があります。

脳・心血管疾患の合併症では、腎臓が血圧調節に関わっていることから特に高血圧に注意する必要があります。

ステージ第5期 腎代替療法が必要

ステージ第5期は、「腎臓がほとんど機能していない末期腎不全の状態」と考えられ、透析療法や腎移植などの腎代替療法が必要になります。透析療法には、人工腎臓(ダイアライザー)を利用する「血液透析」と自分の腹膜を利用する「腹膜透析」があります。

一方腎移植は、亡くなった人から腎臓の提供を受ける「献腎移植」と家族や親族などから腎臓の提供を受ける「生体腎移植」があります。二つある腎臓のうち一つを提供しても、残りの一つが健康を維持するだけの働きをします。日本では腎移植が行われていることは少なく、ほとんどの人が透析治療を受けています。

 

透析しない場合における腎不全の余命

腎臓がほとんど機能していない末期腎不全の状態になり、透析や腎移植をしないままでいると、腎機能低下にともなう症状や合併症はさらに悪化していきます。

水分・塩分の排泄ができなくなってくると、肺に水がたまって呼吸困難になったり、老廃物がさらに体にたまることによって、ひどい吐き気をもよおしたり、意識障害を起こしたりするようになります。

そして、やがては心不全などの合併症を起こし、生命の危機にさらされることになります。

腎臓の機能が極度に低下し、透析治療が必要な末期腎不全の時期に透析治療を行わなかった患者の平均余命は、海外の報告によると1.95年とあります。

また、他の海外の文献調査のデータでは高齢者の末期腎不全患者で透析治療を選択しなかった患者の平均余命は約6ヶ月〜約23ヶ月と報告されています。個人や年齢によって平均余命の差はあるものの、平均余命は2年以内と読み取れます。

 

腎不全の余命は透析した場合どうなるのか

現在、日本には約35万人もの透析患者さんがおり、そのうちの約8,000人の患者さんは30年以上透析を続けています。現在は透析療法にもいろいろな方法があり、多くの患者さんが自身のライフスタイルに合った方法を選んで、透析とうまく付き合いながら生活しています。

日本透析医学会が実施している統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」によると、2003年の透析患者さんの平均余命は50歳の男性で14.55年、50歳の女性で16.74年、60歳の男性で9.87年、60歳の女性で11.31年、70歳の女性で7.11年となっており、透析患者さんの平均余命は、一般人口の平均余命と比べると半分程度と言われております。

2015年末のデータでは、透析導入後の1年生存率は年々改善傾向にあり、5年生存率も1992年以降に透析治療を導入した患者さんでは改善傾向が見られます。

年齢、透析導入前の合併症の有無、糖尿病の頻度などを考慮する必要がありますが、日本における透析患者の生存率は世界的に見て最も良好です。

参考:日本透析医学会 わが国の慢性透析療法の現況2005年12月31日現在
参考:日本透析機学回 我が国の慢性透析療法の現況2015年12月31日現在

 

透析をしないとどうなるのか

腎臓の機能が低下し、医師から「透析治療の必要がある」と言われた患者さんが透析治療を行わなければ、心不全や肺水腫、不整脈、意識障害などで命を失うこともあります。

以下のような症状が現れるようになり、いずれは心停止や意識障害を起こします。

  • 体に水がたまり全身のむくみが生じる
  • 肺に水がたまり、呼吸困難になる(肺水腫)
  • 心臓に不必要な水がたまり、充分な働きができず血圧が高くなり血管が破れやすくなる(心不全)
  • 老廃物がたまり、吐き気・嘔吐・意識障害・気分不良・下痢・便秘・イライラ感・頭痛・口臭・痒み・体のだるさなどさまざまな症状が現れる
  • 電解質のバランスが整わず、高カリウム血症や高リン血症になる
  • 体が酸性に傾き、アシドーシスになる
  • 造血ホルモンが作られなくなるため貧血になる
  • ビタミンDの活性化が行われないため骨粗しょう症や低カルシウム血症になる

 

足立区千住で人工透析を受けるなら

腎不全の原因や症状、人工透析について詳しく解説しました。

腎不全の状態になると、薬物療法や食事療法では腎臓の機能は回復せず、徐々に腎臓は悪くなっていきます。ほとんど腎臓が動かない末期腎不全になると、腎臓の働きを補う透析治療などの腎代替治療法が必要になります。

透析治療を行わなければ、呼吸困難、心不全、意識障害などをきたして命を失うこともあります。全不全患者の余命を延ばし、自分らしく生活するための治療として透析治療は行われています。

東京で人工透析を受けるなら、「井口病院」へお越しください。北千住駅から徒歩3分に位置し、駅近でアクセスも便利な好立地にあります。

当院では、患者様が透析を続けながら元気に過ごしていただけるよう、快適な環境調整と心のケアを含めた看護を心がけております。

透析患者様に起こり得るさまざまな不調や疾患に対処できるよう体制も整っており、維持血液透析だけではなく、緊急透析や各種血液浄化療法も行っています。

また、腎不全だけではなく、脳梗塞、循環器疾患、消化器疾患、整形外科疾患など、透析患者様がかかりやすいこれらの疾患の治療にも対応可能です。

その治療と同時に、入院・透析を受けていただくことも可能ですので、お気軽にご相談ください。

施設紹介

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院 >>

ホームページ https://www.senju-ge.jp/

電話番号 03-3882-7149

住所 東京都足立区千住3-74 第2白亜ビル1階

診療時間
9:00~12:00
14:00~17:30

※予約検査のみ
祝日のみ休診

アクセス

JR北千住駅西口より徒歩2分、つくばエクスプレス北千住駅より徒歩2分、東京メトロ日比谷線北千住駅より徒歩2分、東京メトロ千代田線北千住駅より徒歩2分、東武伊勢崎線北千住駅より徒歩3分

施設紹介

秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック 千代田区院 >>

ホームページ https://www.akihabara-naishikyo.com/

電話番号 03-5284-8230

住所 東京都千代田区神田佐久間町1-13 チョムチョム秋葉原ビル9階

診療時間
9:00~12:00
14:00~17:30

※予約検査のみ
祝日のみ休診

アクセス

JR秋葉原駅より徒歩1分、東京メトロ日比谷線秋葉原駅より徒歩1分、つくばエクスプレス秋葉原駅より徒歩1分

施設紹介

医療法人社団 哲仁会 井口病院 >>

ホームページ https://www.inokuchi-hp.or.jp/

電話番号 03-3881-2221

住所 東京都足立区千住2-19

診療時間
08:30-11:30
13:30-17:15 ※1 ※2

※1 【整形外科】 火曜の受付を17時00分に終了いたします。
※2【全体】 水曜のみ、混雑緩和のため、受付を13時00分より開始いたします。

アクセス

JR北千住駅西口より徒歩3分、つくばエクスプレス北千住駅より徒歩3分、東京メトロ日比谷線北千住駅より徒歩3分、東京メトロ千代田線北千住駅より徒歩3分、東武伊勢崎線北千住駅より徒歩4分

keyboard_arrow_up