整形外科は、主に骨・関節を対象に治療しております。
具体的に肩関節痛、手足のしびれ、腰痛、膝痛、打撲、骨折、スポーツ外傷、交通事故、骨粗しょう症、関節リウマチ等の患者さまを幅広く診察しております。
当院の整形外科外来は、月曜日から土曜日まで午前午後と診療しております。
レントゲン、骨密度測定、MRI、CT等の検査機器も完備しているので的確な診断を行うことが可能です。
リハビリ施設も併設しており、土曜日も治療することができます。
外来での通院治療で症状の改善が見られない場合には、入院・手術治療を行います。
手術した患者様は術後リハビリを行い、日常生活への早期復帰を目指します。
このように当院では急性期から慢性期と、外来・入院・手術・リハビリと症状に応じて対応いたします。
当院外来担当医の一人である陳医師のお話を紹介いたします。
陳医師は近年患者数が増加している『変形性膝関節症』の治療を多く実践している先生でいらっしゃいます。
私は、膝関節疾患を中心に診療しております。
若年者のスポーツ障害(半月板損傷、軟骨損傷、靭帯損傷)から中高年の変性疾患までの
幅広い年代を診ております。
最近特に増えてきているのが中高年の『変形性膝関節症』です。
高齢化社会に伴い膝の痛みを自覚する患者さんがたくさん来られます。
変形性膝関節症は、関節のクッションである軟骨が年齢とともに磨り減っていく病気です。
初期は軟骨が磨耗され半月板が断裂します。磨耗された軟骨のかけら(遊離体)や
壊れた半月板が関節の隙間に挟まり、痛みを起こし動きを制限します。
さらに進行すると、関節は変形をきたし内側または外側に負荷がかかり痛みが増します。
最終的には関節が破壊され歩行が困難となります。
初期の場合は、安静、筋力強化、消炎鎮痛薬、注射等で治療できます。
しかしこのような保存的な治療で症状が取れない場合には、治療方針を変更しなければなりません。
それは、変形性膝関節症は年月とともに進行する病気だからです。
私は、保存的な治療を行っても痛みが取れない場合には手術療法を薦めるようにしています。
手術は程度に応じて下記の手術を使い分けます。
この手術は、比較的程度が軽い患者様に行います。
痛みの原因となる軟骨のかけら(遊離体)を取り除いたり、壊れた半月板を切除して、
関節が正常に動くようにします。これらの操作を、内視鏡(関節鏡)を使って行います。
傷口は約1cmが2箇所で15分くらいで治療できます。
したがって、体への負担が極めて少なく入院期間も短くてすみます。
この手術は、関節に変形が見られ症状も中程度の患者様に行います。
これは下肢の変形(O脚やX脚)を矯正し、内側または外側にかかる負担を改善する手術です。
自分自身の関節は温存することができ、軟骨の再生を期待します。
そして、本来ある膝関節の機能を回復させることができます。
症状が進行して関節が破壊された場合に行われる手術です。
関節が破壊された場合、上記の内視鏡手術や変形矯正手術では対応できません。
したがって、壊れた関節を新しい人工関節に入れ替える必要があります。
近年の技術的な進歩や人工関節の改良などにより、これらの手術は安全に行うことができ、
成績も安定しています。
私は、手術治療が必要と判断された場合には、できるだけ侵襲が少なく、
自身の関節が温存できる方法を選択します。
その方が体への負担が少なく、かつ生理的であるからです。
そのためには、早期発見・早期治療が必要となります。
つまり、保存的な治療で効果が見られない場合には漫然と治療するのではなく、
手術治療を検討しなければなりません。
それぞれの過程に応じた適切な治療により症状が改善され、有意義な生活が送れるように
お手伝いさせていただきます。
また、当院では上記の手術以外に下記の手術も行っております。
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